junk

メモ帳のjunk2

来年の話をすると鬼が笑う。 本当よく笑う。笑うというか、照れくさそうに微笑む。今だってそう。視線を泳がせながら、飲んでいたミルクティーをストローでかき回してる。何かを誤魔化すかのように、氷がカランコロンとわざとらしく音を立てる。 その様子が…

メモ帳のjunk

「……客さ……お客さん……もうそろそろ着きますよ」 「ん……」 「起きましたか。ずいぶんお疲れみたいですね」 「……アンタは?」 「死神です」 「死神」 「はい」 「それじゃここは」 「ここは三途の川」 「三途の川」 「はい」 「という事は、俺は死んだのか」 …

飴玉

男の体は飴玉で出来ていた。その愛のような甘さに、人々は彼の身体を求めて争った。彼を手に入れる者はその時々で変わったが、誰もがその甘さに酔いしれ彼を舐め続けた。そうするうちに彼の身体は小さくなっていった。そんな彼を助けたいと思う女がいた。私…

ピザを食べないなんて人生の半分を損しているよという話

「これを知らないなんて人生の半分を損してるよ!」 ああ、まただ。またこのセリフだ。自分の大好きなものを他人にも伝えたいがゆえに飛び出る、この大げさすぎる言葉。彼(彼女)らは他人の人生をいともたやすくカットしてしまう。ピザを人数分に切り分ける…

見つけてユアドリーム

ツイッターから来た皆様こんばんは。そうでもないのに何処かから漂流してきた方はじめまして。名前未定の当ブログへようこそ。 「ツイッターで呟く内容すらない有様なのに、ブログなんて始めても書くことねーよ! ケェーッ!」などと敬遠していましたが、「…