Coopゲーが苦手になった話

Coopゲーが好きだった。

 

Coopゲーというのは、複数人のプレイヤーが協力して進めるゲームのこと。有名所で言うとモンスターハンターとか。スプラトゥーンやLeague of Legends みたいな複数人同士の対戦ゲーもCoopに入るのかな、入ると思う。

身内同士で集まってワイワイ遊ぶのはもちろん楽しいし、全然知らない人同士(ゲームによっては言葉すら通じない外国人同士)でも同じ目標のために一致団結するゲームというのはとても楽しくて、一人用のゲームでは得られないようなカタルシスを得ることも多々あった。

無言のまま連携が取れた時には自分たちのプレイに美しさすら感じることもあった。普通に生きてたら早々得られない一体感を気軽に味わえるなんてCoopゲー最高やな!と思っていた。

ただ、近ごろそういったゲームを昔ほど純粋に楽しめなくなってしまった。悲しいことだけど。

 

昔はボイスチャットSNSも今ほど一般的じゃなくて、一緒に遊んでる人がどんなテンションで遊んでるのか、どんな感想を持ちながら遊んでいるのか全然分からないから、自分と同じような気持ちで遊んでると思っていた。協力することに楽しさを見出してると思っていた。

ただ、インターネット上での交流が気軽になり、個人と話す機会が増えるにつれてあることに気付いた。「みんな野良プレイヤーに責任転嫁しながら遊んでる」「みんな自分のプライドのために誰が足手まといか探しながら遊んでる」と。実際そうでない人もたくさんいると思うんだけど、少なくともそういう人の声がめっちゃデカいなと。

自分にそういう気持ちがないとは言わないし「コイツが足を引っ張ったからチームとしては失敗した」と思うことはある。つい怒って口走ってしまうこともあったと思う。

でも、その憤りを剥き出しにする人間の多さとパワー、そして何より「下手くそな味方への罵倒」が会話の面白コンテンツとして成立すると思って周りに話しまくる人間の多さに嫌気がさしちゃった。

この辺は「怒られてる他人を見ると自分も怒られたように感じてしまう」という自分の性分が大体悪いんだろう。でも、無理になっちゃった。

なにせ通話しながらゲームをしてる最中に失敗したら「通話してるから直接文句を言わないだけで、内心でめちゃめちゃに罵倒されてるんだろうな」と思うようになってしまったので、もう無理。Coopゲーを遊ぶのに我慢か信用が必要になったし、それはもう挑むテンションとしてはちょっと仕事に近い。気軽にできない。遊びでの感情を遊びのものとして割り切れない自分が悪いのかもしれない。怒られることを極度に恐れる自分が悪いんだと思う。でも思ってしまったからには無理。無理寄りの無理。人付き合いが下手寄りの下手。

じゃあもう1人でやるゲームを選んだ方がいいんじゃないって思うようになった。1人でやるゲームは間違いなく遊びだしゲームなので。

 

とか、これだけ言ってもCoopゲーを遊ぶことはあると思うし、こんなモヤモヤを忘れるくらいのめり込むこともあるかもしれない、あると思う。ゲームというのは本当に面白いものなので。

でも少なくとも始めから「楽しむぞ」という気分では始められない。きっと。それが悲しい。

Coopゲーが好きだった。

楽しむには人間が下手すぎた。

(これ以上掘り下げると人生の話になるので掘り下げない)

 

 

なんかリハビリのつもりでブログページを開いてみたけど、暗い話しか思いつかなかった。

こりゃまた冬眠してしまうこと間違いなしですわガハハ!